ダンサー・イン・ザ・ダーク〈映画〉
(※映画の感想はネタバレ含みます、悪しからず)
なんの間違いか観てしまいました。
…なに、この映画…
後味の悪い映画との評判通り…
吐き気がする…世界が暗くなる…
ミュージカルも得意じゃないのに、
ダメだ、感想書こうと思い出そうとすると吐き気が…
アメリカの格差社会、差別、銃社会、そしてミュージカルを批判したかったの?
あらすじ~
主人公セルマは、目の悪い中、同じ目の悪い遺伝を抱えた息子の手術費用を稼ぐために、チェコからアメリカへと移り、プレス工場で働いている。
アメリカ人夫妻の持つトレイラーハウスで息子と二人暮らし、内職をしコツコツと貯金していた。
しかしある日、トレイラーハウスから貯金がなくなったことに気づき…
この作品を称賛するアマゾンレビューが多いことに驚いた。
みんな感受性豊かなのね…。
正直言って、二度と見たくもないし、子供にも見せたいとは絶対思わない。
主人公のセルマが可哀想とか母性愛とか何とか言うレビューを見たけど、
まず第一に、セルマが愚かすぎて全く感情移入できない。
目が見えないのに、目が見えるって嘘ついて仕事してるなんてかなり周りに迷惑だよ。
クビにされて当然だと思う。その上、仕事中に夢想してるって何。移民だから、目が見えない障害を抱えながら出来る仕事もないの?
それで、目が見えないのに貯金してるって他人に言うのも愚か。
子供のことを想っているようで、それに酔いしれてる精神病患者にしか見えない。
同じ母親として、女として、人として全く共感できないし、尊敬できない。
子供の父親はどうしたんだよ。ヤられっぱなしなワケ?
辛い現実から助けてくれるのがミュージカル、って
書けば書くほどムカムカしてくる。
まず、自分の幸せありきっていうか、自分の目を治してバリバリ働いてその金で子供の目の治療をするのがスジじゃない?
子供の目の治療して、自分は失明してその後の生活はどうする予定だったのよ。
なんか同日に、エリンブロコビッチ観たせいか、同じような低所得者でシングルマザーなのに、エリンと対照的に不幸がにじみ出てるセルマをものすごく不愉快に思った。
セルマは死ぬまで、現実にも空想でも少女であり続けて、「子供の目が治らなければ私は不幸」で、
エリンは少女の部分を持ちながらも、タフに現実に立ち向かっていった女性(ある意味男性的)なんだろうな。
母親になって少女のままなら死ぬしかないっていうメタファーなのか。
…と、ここまでが、観てからすぐの感想。PMS相まって、かなり鬱ってますね~。
だけど、これが正常な反応だと思う。だって、この映画は鬱映画なのだから。
次にヴィジットを観たおかげ?か、ダンサーインザダークはかなり綿密な作品なんだと理解できた。作品としては非常に高レベルの作品。
何ならもう一度観て評価したい。
日常のすぐそばに潜む狂気と恐怖が非常によく描けている。私の好きな鬱映画「ゆれる」にも似てる、ってゆれる観たくなったな~。
なんか昔からサイコモノに縁があるし、好きなんだよな~。セブンとか、乙女の祈りとか…
メンタル大丈夫じゃないとヤられる系だ(笑)
次観る予定は、ドントブリーズ、シャイニングです。
あー何も起こらない平和な日常に感謝します(笑)